ボクロニクル / Bo-Chronicle

アラフォーど真ん中、片道切符の人生折り返し。生きた軌跡を残していこうと思います。そんな僕の年代記、ボクロニクル。

人は結局、最後は政治にたどり着くのだろうか?

トピック「選挙」について

昨日は統一地方選後半戦でしたね。

 

うちの親父はもう定年退職して仕事はしていない。

退職後何年かはふらふらと庭いじりしたり、親の面倒みたり、ゴルフ行ったりとまあ所謂

一般的にイメージされそうな「定年後の時間」を過ごしていたのだけれど、

町内の役員(田舎にはこういうのがまだまだ残っているんです)を務めたことがきっかけで、町の活動になにやら積極的に参加し始めた。盆踊りだったり、お祭りだったり、運動会だったり、バスツアーだったり。

現役時代は会社一筋、たまの休みはゴルフ。よくあるサラリーマン。

近所付き合いは母親任せで、町内の行事にはそんなに参加する方ではないと思っていたけれど(勿論現役中はしょうがないけど)、意外とそういった世話役みたいなことが好きだったんだなと改めて発見した。

小さな田舎町の行事に参加できる、運営できる人間なんてのは自営業かそうでなければ定年退職した人でないと難しいんだけど、だからと言って他に役員をやってくれる人がいないわけじゃないだろうし、そんなに熱心に活動するなんてそれまでの父親のイメージにはないものだった。

とはいっても、父親のことについて知っていることなんて実は言うほど多くないのかもしれないなとその時に感じた。

実際、現役時代に働いているところを見たこともないし知っているのは休日の日の父親だけだったわけで、知らない面も多々あったんだろうなーと。

 

そんな父が、町内での活動からのつながりなのか、いつの間にか市議会議員の後援会長まで務め始めて、今回がその2期目の選挙だった。結果はまあ差し控えるとして、よくもまあ齢80近い人が毎晩毎晩会議やら、演説会やら忙しく働くなあと、半ば呆れていたけれど、そのバイタリティは偉いもんだなとも思う。

たかが市議会議員の後援会とはいえ、結構忙しく選挙がない期間でも何かと行事で大忙し。スケジュールもびっしり。僕なんかよりよっぽど働いているんじゃないかな。

当然、付き合いだから仕方なく、という面もあると思うけどそれ以上にやっぱり後援会の仕事が楽しいんだと思う。でなきゃそこまでのめり込めないから。

父のように、定年退職して時間があり、潤沢とは言えないまでもまあ暮らしていけるだけのお金があり、特に大きな病気もないとなると、人は最終的には政治に目がいくのだろうか?

父はそれほど政治的な人間だったとは思えないし(家でそんな話聞いたことなかった)、

政治なんて我が家においては何処か遠いところの話だと思っていた。

そんな父ですら、こうして熱心に活動するのは何故なんだろう?そこにやっぱり何かしら得るものがあるのだろうか?今更、地位や名誉が欲しいわけでもないだろうに。

たとえ小さな町の市議であっても自分が積極的に関わって、何かしらの爪痕というか痕跡みたいなものを残したいと思うんだろうか、この地に生きた証として。いつか僕自身にもそういう日がくるのだろうか?

 

いずれにせよ、こうした活動で家に閉じこもることもなく元気に動いていてくれた方が息子としてもありがたいし、本人にとってもいいんじゃないかな。とりあえずお疲れさまと土産でも持って帰省してこようかな。