名古屋見仏記。 名古屋・本山の桃厳寺(とうがんじ)
で大仏さまに出会ったお話。
名古屋・本山の桃厳寺という寺に名古屋大仏があるらしい
名古屋にはまだまだ由緒あるお寺がいっぱいあるじゃないか。
京都、奈良などのメジャー所ばかりに目を向けていたぼくは反省し、
足元を固めるべく地元をもっと巡ろうと思うこの頃です。
そんな中、名古屋でお寺を調べるとまず
目を引いたのが真緑の大仏さまが
いらっしゃるとの情報。
これは自分の目で確かめなくてはと早速桃厳寺へ。
程近い閑静な住宅街、都会の一等地に
こんな広大なお寺があったんですねえ。
入り口。緑豊かな境内へ。
ちょっとタメ口。車は近くの駐車場へどうぞ。無料です。
ちょっと中国感入った門。こういうエキゾチック感好きです。
不老門というらしいです。
ここをくぐって入っていくと本堂があります。
木々が多くてでかい蜂がブンブンいっててちょっと怖い。
紅葉の季節は綺麗かも。
正面が本堂。本堂内のさらに奥に色々と寺宝があるんですが、
それを観るには拝観料1000円かかります。
当然拝観したいので、
そういう人は本堂右手にある寺務所(?)玄関で鐘を鳴らすと
どなたかが出てきてくれるシステム。
まあ有名なお寺と違いそれほど参拝者が
いるわけではないですからね。
そこで1000円お支払いして本堂内を見せていただきます。
1000円は高いと思われるかもしれませんが、
いや、絶対その価値はあると思います。凄かった。
さて、早速本堂内を拝見します。
まず目に飛び込んでくるのが巨大な木魚。
いただいたパンフレットによれば
直径1メートル、樹齢100年余の楠の大木でできている
とのこと。日本一ですって。
片手を触れるのみでも過去の悪業が消滅する
とも。
やった。消えろ悪業。片手じゃ足りないか、両手いっとくか。
この部屋は天井が絵天井となっています。なかなか見応えあり。
過去には結構な有名人が訪れているようで、そんな写真やらもたくさん。
ここまでは無料で拝観できます。
ここからさらに奥の部屋へと入るには1000円支払います。
手書き感がいいですね。
桃厳寺 ねむり弁天を見仏するため本堂奥へ
さて、この奥に今回のもう一つの目玉ともいうべき
ねむり弁天さまがいらっしゃいます。
渡り廊下を渡って、さらに奥へ。ひと気のない静かなお寺で
一人奥へ奥へと案内なしに進むのはちょっとドキドキです。
ここから先は撮影不可とのことですので、写真がお見せできないのが残念。
渡り廊下を進み中に入ると、右手にねむり弁天さまが
文字通り横になっておられます。
こちらも日本的な仏像ではないですね。
色彩も極彩色でカラフル。
いただいたパンフレットの写真でちょっとご紹介。
ガラスの扉が閉まっていますが、結構間近に観ることができます。
なんともセクシー。
初詣の1月1日〜5日までと弁才天大祭の
5月7、8日には御開扉されるそうです。
参拝客は誰もいないのでじっくりと拝見させていただきました。
さらに奥には弁天様が祀ってある辯才殿があり、
そこにはおびただしい数のリンガ(男根)が祀ってあります。
行くまで知らなかったですが結構B級スポット的に有名みたいですね。
男根もこれだけあると神秘的に思えますね。
珍宝とはよく言ったもんで。
ある男根にはネズミが彫られていらり、
またある男根はヘビと一緒になってたり。
干支とかと絡ませたりしてるのかな?
なんとなくありがたい気持ちになります。
さらに歓喜佛という男女和合の像もあったりと、
性とか生命みたいなものがテーマでしょうか。
そういうものをタブーにしないのはいいことです。
そこからさらにスリッパを履いて屋上へと上がることができます。
屋上へ出た。
このパゴダ塔内にもラマ佛が祀ってあります。
どこまでもエキゾチック。日本の寺院じゃないみたい。わるくない。
見晴らしもよく、天気もよくとてもいい気分です。
ようやくお目当ての桃厳寺 名古屋大仏を見仏
屋上を見仏し、大満足で本堂を後にしようとして、ふと思い出しました。
あれ、名古屋大仏は?
リンガが衝撃過ぎて大仏様見仏を忘れかけてました。
屋上からは見えなかったしな。
あっ!
いらっしゃいましたよ。
真緑。どっからどう見ても真緑。
青空によく映えますね。
本堂を出て境内の階段を下った所にいらっしゃいます。
大仏っていうのはきっと大きいことに意味があるんですよね。
大きいことに人は安心するというか、おすがりしたくなるというか。
最近大仏にご縁があるようで。
大仏というと奈良か鎌倉かぐらいしか思いつきませんでしたが
結構身近にいらっしゃるものなんですね。
しかし綺麗な緑だな。
もともとはじめに建立されたときには緑色ではなかったのですが
2006年に改修した際に緑色になったそうです。思い切ったな。
そういうわけで名古屋大仏様も無事お会いできて
こうして桃厳寺の見仏を終えました。
あ、ちなみに御朱印をいただくことはできないそうです。
残念ですが、これもご縁。
そういえば拝観料をお支払いするときに
パンフレットとお守りを頂いたのですが、
中には金色に輝く小さなリンガが。
ありがたや、ありがたや。
桃厳寺(とうがんじ)