ボクロニクル / Bo-Chronicle

アラフォーど真ん中、片道切符の人生折り返し。生きた軌跡を残していこうと思います。そんな僕の年代記、ボクロニクル。

ビッグイシューを初めて買ってみました

先日、初めてビッグイシューを買ってみました。名古屋、金山総合駅にて。あれは南口になるのかな?

時間はお昼ごろだったと思います。今までビッグイシューの存在を知ってから買ってみたいなあと思いながらも、なかなか買う機会に恵まれませんでした。そもそも出不精だし、駅を利用しない生活をしているというのもあります(ビッグイシューは駅近くで販売されていることが多いです)。

 

ところでビッグイシューをご存知でしょうか?

僕は半年ほど前まで恥ずかしながらビッグイシューというものの存在を知りませんでした。

 ビッグイシューとは

ビッグイシューは1991年にロンドンで生まれ、日本では2003年9月に創刊しました。ホームレスの人の救済(チャリティ)ではなく、仕事を提供し自立を応援する事業です。

厚生労働省の調査(2012年)では野宿生活者の約6割を超える人が働いており、約3割の人は仕事をして自立したいと思っています。『ビッグイシュー日本版』は働き収入を得る機会を提供します。

www.bigissue.jpより引用しました。

 

日本では1冊350円で販売されており、そのうち180円販売者の方の収入になるそうです。ちなみに毎月1日、15日が発売日なのでちょうど昨日最新刊が発売されていますね。

 

ビッグイシューに関しては賛否両論といいますか、必ずしもみんなが諸手を上げて賛成するようなものではないようです。残念ながらホームレスという単語だけ取り上げて偏見を持ってしまう方もいるでしょうし。勿論ビッグイシューを出版している団体の内部のことまではよく分かりませんしね。とはいえ、自立をしようと望んでいるホームレスの方にとっての手段としてはとてもいいシステムではないかなと思います。

 

中には自分から家を捨てホームレスになったという方もいらっしゃるかもしれません。でもおそらく多くのホームレスの方は望んで今の状況になったわけではないはずです。やむにやまれずそういう状況に追い込まれた、そんな方の方が大多数だと思います。今のような先の見えない世の中では、いつ自分が同じような状況になるかもしれません。そんな時にこういったシステムが有ることを知っているというだけでも心理的セーフティーネットになるんじゃないかなと個人的には思います。困ったらとりあえずあそこにいけばいいと思えるものがあるのはきっと心強いんじゃないかな。そのためにもこのビッグイシューというシステムがもっと社会に根づいて認知度が上がることは悪いことではないかなと思いますけどね。勿論ビッグイシューだけでなく社会的なセーフティーネットが充実していればそれに越したことはないんですが。

 

まあとは言え、それほど深く考えて買ったわけでもありません。350円のうち180円ホームレスの方の手元に直接的に入るのであれば、それは悪い話じゃないだろうと思っただけで。あとは単純にその雑誌を読んでみたかったというのもあります。ビッグイシューはロンドンで始まった活動なので、インタビューなどには世界の多くの著名人が出ています。アンジェリーナ・ジョリーとかテイラー・スウィフトとか奈良美智さんも一つ前の号で出ていました。そういった人たちのインタビューを聞けるだけでも面白いと思うし、そういった方たちがこの活動に賛同しているというのも興味深いです。それで1冊350円なら安いんじゃないかな。実際今回3冊買いましたがどれも読み応えがあっておもしろかったです。最近ちょっと落語に興味を持っているので、立川志の輔さんが表紙のものも1冊買いました。これもとても面白かったです。

 

それにしても、いかにいつも漫然と街を歩いているかを考えさせられましたねえ。今までだって利用は少ないにしても駅を通ることはあったわけで。きっと今までだって販売者さんがいたこともあったと思うんです。でも全く目に入っていなかった。もうちょっと心にゆとりを持って街を歩き、色々と観察したいものですね。

 

今はまだ東京、大阪などの大都市に販売者さんが集中しているのが現状ですが、この活動がもっと全国的に広まるといいですね。まあ究極的には販売者さんがいなくなる方がいいのかもしれませんけど。

そういうわけでビッグイシュー、もしまだ買ったことがない方は一度買ってみてはいかがですか?

 

ちなみに名古屋市内の販売場所は

  • 笹島交差点名鉄レジャック前
  • 名古屋駅(旧)松阪前
  • 伏見駅4番出口(日土地ビル)付近
  • 三越東ポスト付近
  • 新栄町駅1番出口付近
  • 上前津駅9番出口付近
  • 金山総合駅南口

だそうですよ。探してみてくださいね。