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僕ロニクル 〜ゆるゆる、シンプルに生きたい男の年代記〜

30代男の日常を徒然なるままに。旅、仏像、文房具、手帳、シンプルライフ、料理なんかに釣られます。

秋の奈良見仏旅行 見仏初心者はここからはじめよう!スター仏像揃いの興福寺に再訪 前篇

秋ですね。気候もよく旅行にはピッタリの季節です。久々に奈良に見仏日帰り一人旅をしてきました。

今回の目的は興福寺の再訪。何年位前でしょうか、いとうせいこうさんと、みうらじゅんさん共著の「見仏記」シリーズを読み、完全に影響を受けてゆるく仏像を拝観しようという活動が僕の趣味の一つに加わりました。

なかでも興福寺は当時影響をうけて真っ先に行ったお寺じゃなかったかと思います。その時は興福寺、東大寺、新薬師寺あたりをまわったのかな?勿論東大寺は修学旅行などでも行ったことがありましたが、興福寺はその時がおそらく初めての訪問でした。興福寺、国宝館。その時の衝撃は今でもありありと覚えています。その訪問の数年後に一大ブームとなった阿修羅像はじめ、国宝級のスター仏像揃い。見仏初心者の僕でもそれらのすごさは充分に理解できました。いや、見仏初心者にこそわかりやすく素晴らしい仏像揃いでして、まずこの興福寺国宝館から見仏を始めていくというのはとても良いスタートだったんじゃないかと思います。今ではお寺を尋ねると御朱印をいただくようになったのですが、まだ始めの頃はそういったものの存在すら知りませんでした。そういうわけで、興福寺の御朱印を頂いてなかったことがずっと引っかかっていたことや(なんてことを言うと御朱印はスタンプラリーじゃないと怒られそうですが)、ある程度色々な仏像を見てきた今、改めて仏像にお会いしたらどんな印象があるだろうかと思い、何年ぶりかの再訪となりました。もっと早く来たかったのですが、なんせ奈良、京都には数えきれないほどの素晴らしい仏像がいたるところのお寺におりますので、行きたいところばかりでなかなか再訪とはならなかったんですね。

 

bochronicle.hatenablog.com

 そんな訳で興福寺。

興福寺は近鉄奈良駅からもほど近く観光しやすいですね。そんなところも見仏初心者向きだと思います。

近鉄奈良駅から東向き商店街を抜けてすぐ、猿沢池が見えてきます。この日は天気もよく最高の見仏日和。猿沢池越しから興福寺を一枚。奥に見えているのが興福寺の五重塔ですね。奈良は京都にも勝るとも劣らない一大観光地だと思うのですが、人の数は京都に比べ圧倒的に少ない。落ち着いて観光できるので、人混みの嫌いな僕は京都より奈良のほうが好みですね。こんな絶景なのに人は殆どいないんです。

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いよいよ、興福寺の境内へ。前回は時間の関係で、東金堂には入ることが出来なかったので今回がこちらも楽しみ。

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猿沢の池の方から上がってくると、まず右手に五重塔がお目見えします、勿論国宝。これも立派ですねえ、五重塔といえば同じ奈良の薬師寺のものも有名ですが、それと比べるとややがっしりとした印象。無骨といいますか、派手さは無いですが力強い感じですね。いや、全くの素人意見ですけどね。

興福寺は何度も火災などの被害にあっていますので、この五重塔も再建されたものですが、それでも1,462年再建といいますから、もう550年程前か。

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五重塔を見た後、東金堂を横目にまずは何はなくとも国宝館へ。前回訪れた時にはまだ、リニューアル前で古い倉庫のような佇まいだったのですが、綺麗になりましたね。あの古びた倉庫みたいなところに所狭しと国宝が雑然と並ぶ感じがなんともギャップがあってあれはあれで良かったんですけどね。でも保存のことや防犯の事を考えれば勿論綺麗にしたほうが良いんでしょうね。拝観料は国宝館、東金堂共通拝観券で800円だったかな。

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中は勿論撮影禁止ですので、お見せできませんがもうとにかくスター揃い。

まずはなんといっても阿修羅像ですよね。数年後に一大ブームとなりました。日本で一番有名な仏像かもしれない。あ、一番は奈良の大仏かな。まあどちらにせよかなりの有名仏です。リニューアル前の国宝館ではガラス越しにしか拝観できなかったと記憶しているのですが、今回リニューアルを経て、一番奥のいい位置に展示されていました。ガラスがなくなった分、反射も無く結構横からもみることが出来ていろんなアングルで楽しめました。一番好きだったのは向かって斜め左からかな。真正面から見ると少し違和感がありました。天平6年(734年)の作。阿修羅像は八部衆の一つですので、守護神のようなものなのですが、攻撃性みたいなものは全く見受けられません。むしろもっと内省的な表情をしています。憂いを湛えた、少し緊張しているような少年の表情。動よりは静。いつ見ても複雑で含みのある表情だなあと感心してしまいます。八部衆の一人なんですが、他は皆鎧のようなものをまとっていますが、阿修羅像だけは上半身に薄い衣を少し掛けているだけ。なにかそこに意味があるんでしょうね。おそらくは作られた当初から、主役であることを決定づけられていたような。でも八部衆の他の方々もみな魅力的ですよ。

ちょっと阿修羅像だけで感想が長くなってしまいましたが、国宝館には他にも素晴らしい仏像揃い。ぼくの大好きな天燈鬼、龍燈鬼や、初めて訪れた時度肝を抜かれた金剛力士立像の阿形、吽形の躍動感あふれる造形。どちらも鎌倉時代のものですね。やはり運慶快慶に代表される鎌倉時代の仏像はわかりやすくカッコイイです。これらは何度見てもいいですね。やっぱスゴイ。他にも十大弟子や、千手観音、綺麗なお顔の仏塔など、見所あり過ぎでいつまででもいられそうです。

拝観が終わっても、国宝館のミュージアムショップがまだあります。ここにはおみやげには最適なちょっと気になるグッズがたくさんありました。何かの本で見たiPhone用携帯ケースがあるかなーと思ったのですが残念ながら今回はなかったです。

この後、東金堂も拝観。何故か写真が一枚もないですが、こちらも仏像好きにはたまらない名仏が目白押しです。ここではなんといっても十二神将です。もの凄い躍動感。国宝館の八部衆とは対照的ですね。こちらの十二神将は鎌倉期のもの。やはり鎌倉なんですね。動きがリアルで力強い。十二神将といえば興福寺からほど近い新薬師寺もいいですが、あそこのものともまた違いがあって面白い。

その後、御朱印をいただいて、南円堂へ。

なんでしょう、この雲。

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なんか絶対出てる。立ち上ってる。

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そして秋の特別公開中の北円堂へ。

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ちょっと長くなりましたので後編へ。