先日コンビニで雑誌を購入しました。コンビニで雑誌なんて普段は殆ど買わないのですが、ついつい表紙にやられて無意識に手に取ってしまいました。
それがこちらのPRESIDENT NEXTの「村上春樹とノーベル賞」特集 ↓
PRESIDENT NEXT(プレジデントネクスト)Vol.19「村上春樹とノーベル賞」
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2016/09/15
- メディア: 雑誌
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村上春樹がノーベル賞を受賞しようがしまいが、個人的にはあまり興味はありません。今年も恒例行事として「ハルキスト」が集うカフェだかで、発表を待っちゃったりするんでしょうか。あれ、なんだか「ざわざわ」するんでやめていただきたいですけど。まあそれは置いていおても、もし仮に受賞すれば反響はすごいことになりそうですね。ただ本人にしたってどちらでも良いような発言もされていますし、そっとしておいてあげたほうが良いような気もします。というわけで表題のノーベル賞受賞よりもその上の「新作予想」とのワードに釣られて買ってしまいました。
一通り読んでみましたが・・・。まあ、こういう雑誌にありがちですけど村上春樹に馴染みが無い人にとってはそれなりに情報をかいつまんで知ることができるので有効かもしれませんが、ある程度の「村上主義者」にはちょっと物足りない印象はありました。仕方ないですか。
村上春樹の新作長編はいつ?
で、新作予想ですが結局どうなんでしょうね?雑誌にはチラッと書かれていましたがそもそも新作がどんなテーマになるのか、いつ発売かなんて、あの村上春樹が漏らすはず無いですもんねー。専門家にしたって憶測の域を出ないといったところでしょう。勿論発売間近になればまた別でしょうけど。
ただ、時期的には確かにそろそろなんじゃないかと思うんです。雑誌にも書いてありましたが、短編小説の後には長編小説を書くのがこれまでのパターン。
短編「神の子どもたちはみな踊る」(2000)の2年後に長編「海辺のカフカ」(2002)
短編「東京奇譚集」(2005)の4年後に長編「1Q84」(2009)
で、中編の「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」が2013年刊行。
そして短編「女のいない男たち」が2014年刊行。短編からはもう2年。中編小説からはすでに3年。村上春樹という人はルーティーンを大事にするタイプの方なので、そうなるとそろそろ長い長い長編小説が出てきてもおかしくないです。今年は無いとしても来年あたりには?と期待してしまいます。大長編読みたいなー。
新作のテーマは?
こればっかりは本当にわからないですよね。前回の長編「1Q84」の続編としてのBook 4やその前日譚としてのBook 0はあり得るのか?Book 3の最後は意味深な終わり方をしていましたので、続編を期待するところもなくはないですが、うーん、個人的には可能性は薄いのかな?と思っています。となると全く新しいテーマということになるのか?その場合どんなモチーフを持ってくるのか?
過去には地下鉄サリン事件、阪神・淡路大震災などすべての日本人に深い悲しみを与えた、深刻なテーマを扱ってきただけに東日本大震災についても当然何かしら思うところはあると思います。でもまだ時期的には早すぎるのかもしれない。
いずれにしても村上ファンとしては、どんなモチーフであってもきっと心を大きく揺さぶられる、考えさせられる作品を書き上げてくれる期待しています。