消費社会の象徴みたいなmacを買っておいてなんですが
最近はシンプルライフだったり、ミニマリストだったり
今回読んだスモールハウスだったり
坂口恭平さんの「0円ハウス」や「都市型狩猟生活」
みたいなキーワードに興味が偏ってます。
いろんなしがらみを断ち切ってシンプルに心穏やかに誰にも邪魔されず
自由に晴耕雨読で生きていけたらどんなに素晴らしいだろうと考えてばかり。
まあ要するに働きたくないなーと思ってる訳です。
というか会社勤めをしたくない、雇われたくない、独立したいと思ってます。
どんな社会、組織においても多かれ少なかれあることだとは思いますが、
大きな組織を舵取り出来ず右往左往する経営陣、
裏ではそれに文句を言いながらも
上の顔色ばかり伺うロクでもない上司、
それを見てモチベーチョンの上がらない同僚。うんざりすることばかりです。
もちろん組織の一員としての責任は僕にもあるわけですが
それを「俺の手で変えてやろう!」みたいな気持ちは僕にも湧いてきません。
それは中途採用で入ってまだ1年ということもありますが、
もともと将来的には独立することを目標にしているのでそこまで
深く首を突っ込みたくないと腰が引けているのも原因の一つです。
それでも、もう少し若い頃はもっとがむしゃらだったし、ぶつかることも厭わず
自分の我を通そうとしていたんですが、どうも今はそこまで熱くなれないんですよね。
何故かといえば、どうも働くことの人生における比重が今まで高すぎたのでは
ないか?と疑問に思ってしまったからです。
人生は短い、働くだけが人生じゃないし、
もっといろいろ旅をしたり本を読んだり家族とともに過ごしたり、
みたいなことに時間を使うべきではないか?
60或いは65歳の定年まで働きやっと自由な時間を得られたと思った頃には
体力、気力が衰えてしまったのでは何のための人生なんだ、
と思ってしまったんですね。
こういうのってあんまり良くない傾向ですよねえ。
考えなければそのまま過ごしていたと思うんですが、
一度考えてしまった以上もうその思いをほっておくわけにはいかなくなる。
その疑問に対して暫定的にでも答えを出さなくてはいけない。
この本の著者高村友也さんはまさに僕がこういった疑問を抱いてしまった
そもそものきっかけの人と言ってもいいかもしれない。
著者は毎年寝太郎という名前でブログをやってまして、
僕はずいぶん初期の頃からの読者でした。
この方はタイトルの通り山奥に格安の土地を買い
10万円で小屋を自分で建てて、ローコストで自由気ままに生活してる人です。
自身はそれをBライフを称し「ホームレスより僅かに上、一般市民より遥かに下の、極めてコストのかからない生活」と定義しています。
どういうきっかけでこのブログを見つけたのか覚えていませんが
初めて読んだ時には結構な衝撃でした。
そうかこんな生き方もありなんだと。
10万円で小屋を建ててしまったからもう寝るところには困らない。
着るものにはこだわらない、食べるものも簡素なものを自分で作る。
気が向いたら畑仕事をしてみたり(それもあまり手をかけず)して食事を楽しみ、
電気はソーラーパネルで作り、それも使うのはノートパソコン程度。もちろん電気が足りなくなることもあるようだけどなければないでかまわない。
そんな感じなので月々の出費は(詳しくはわかりませんが)数万円程度。
なので1、2ヶ月アルバイトをしてそのお金で十分に残りの
10ヶ月悠々と暮らすことができる。といった感じの生活です。
(今もこんな感じかどうかはわかりません、念のため)
これに当時憧れましたねー。これこそ自由だと。
周りにはあまり共感されませんでしたが。
そう、結局憧れはするものの、周りの目みたいなものを気にして
僕には実行できませんでした。いきなり電気もない山奥に自分で
小屋を建てて住むなんてなかなかできないですよね?
でもずっとそのBライフ的生活は心のどっかに引っかかってて、
事あるごとに思い出しては憧れの念を抱き、そして挫折感を味わっています。
寝太郎さんと比べれば金銭的にも、住んでるところも、着ている服も
僕の方が豊かであるはずなのになぜ満ち足りた思いになれないのだろうと。
なぜ俺は自由ではないのだろうと。
(ご本人が自分のことを自由だと思っているかはわからないけれど)
とまあ、だいぶブログの紹介みたいになってしまいましたが
スモールハウス 3坪で手に入れるシンプルで自由な生き方 (DO BOOKS)
- 作者: 高村友也
- 出版社/メーカー: 同文館出版
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- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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今回読んだ「スモールハウス」には寝太郎さんの小屋ほどとんがった感じではなく
(率直に言えばボロくなく)
もうちょっとマイルドな小屋が色々と紹介されてます。
これなら自分でもできそうだと思えるくらいの。それでいてとてもお洒落です。
でも根底に流れる考え方は恐らく同じで
高いお金を払ってローンまで組んで大きな、立派な家を建てるよりも、
身の丈にあった小さな家を自分で建てて金銭的に自由になりその分
自分の使いたいことに時間を使おうという事だと思います。
いま、独立したいと思っている僕ですが、それは自由に自分の考えで生きていきたい
からだと思います。でもじつは自由にさえなれればいいのであるなら
独立して必死に働くのもまた違うのじゃないか?みたいな疑問もあったりします。
色々迷いは尽きないですがどちらにせよ大きな組織は僕には向いていないんだろうなとは思います。
そういうわけでその答えを見つけるべく或いは迷いを払うべく
いろんな本を読んでみたりしてるのですが今日はその1冊をご紹介してみました。
働きたくない、自由になりたいなんて方は読んだら面白いと思いますよ。
ある意味危険かもしれませんが(笑)