ボクロニクル / Bo-Chronicle

アラフォーど真ん中、片道切符の人生折り返し。生きた軌跡を残していこうと思います。そんな僕の年代記、ボクロニクル。

ゴールデンウイーク大阪居酒屋探訪記 明治屋は昭和へのタイムマシンだ

今週のお題ゴールデンウィーク2015」

大阪、高野山に旅行に行ってきました。

 

初日の夜は大阪阿倍野の酒場、明治屋さん。

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あの太田さんをして「ここは居酒屋の聖地である」と言わしめた名店ですが、

 

太田和彦の居酒屋味酒覧―精選173

太田和彦の居酒屋味酒覧―精選173

 

 

今はあべのキューズタウンというショッピングモールの中のViaあべのウォークというエリアに移転したとのことで雰囲気的にちょっとそれはどうかな?と心配してたんですが、全然問題なかったですね。

Viaあべのウォークというのはもともとその再開発地区内で営業していた店舗がはいっているようで、他にも色々面白そうなお店がありましたよ。

 

 

明治屋に一歩入るとそこは異世界

店内は撮影禁止ということで写真はないのですが、

移転直後に常連が昔のままの雰囲気が残っていて嬉しさのあまり涙したという内装がまず目を引きます。旧店舗を再現?というかおそらくテーブルや椅子、玄関などはそのまま移築したんでしょうね。綺麗なショッピングモールから一歩入るとそこはもう昭和の世界。正直壁や床などは新しく作って、昔を再現しようと「汚し」を入れてるんでしょう、やはり本物の「アジ」は出ていないのでなんとなく違和感はあります。でもそれはしょうがないしそれを補って余りあるお店が持つ雰囲気が良いです。壁なんてこれから徐々に時間をかけて味がでていけばいいんでしょうね。

 

この良い雰囲気はやはり接客してくれる大阪のおばちゃん、おかあさんの存在でしょう。初めてのお店なのにそれを感じさせないざっくばらんな接客が心地よいです。歴史ある酒場というのは「ハコ」だけの問題ではないんだと気付かされます。

 

 

素晴らしいお酒とおつまみ

日本酒の品揃えも豊富で、とりあえずのビールの後は日本酒をいただきます。

雨後の月純米吟醸の後は埼玉の銘酒神亀の生酒(純米酒)。これはとても美味しかった。さすが人気のあるお酒ですね、ふっくらとした甘味を持ち、お米の味がしっかりと出たまろやかなお酒でした。淡麗辛口の吟醸酒ももちろんいいですが、おつまみを食べながらの食中酒はやはり純米酒がいいですね。また生酒は鮮度の問題なのかともすると後で体に残る感じがあるのですが、ここのお店の保存が良いのか神亀は食後もスッキリでした。

お肴はこのお店定番のきずし、湯豆腐の他に、薄焼き卵で包んだシュウマイ、マグロ刺身、子持ちイカの煮付け。おかあさんたちはとにかくグイグイとお勧めを押してくるんですが、それが不思議と押し付けがましくない。なのでもう身を委ねてお勧めされた通りに注文しました(本当はポテタサラダやだし巻き卵なんかも食べたかったけど)。

イカの煮付けは温かい料理かと思ったら冷たい状態で出てくるのですがこれが日本酒にとても合います。敢えて冷製で出てくる為か煮付け特有の魚臭さが全くなくてなるほどなあと。こちらも神亀を呑むんだったらとお勧めしてくれたものの一つ。

 

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 特級酒って呼び方がいいですね

 

確かにここは居酒屋の聖地だ

こういうところは長居はせずにサクッと2軒目へ。この後は串カツへ。

太田さんには居酒屋の聖地が多すぎるんじゃないかと思うけど、

確かにここもそんな「聖地」の一つだと思います。別に聖地が多くてなにが悪い?って感じですかね。

こういうお店が都市の再開発の波にものまれずというかうまく共存共栄してくれたことはこれからの小さなお店、酒場のあり方の一つの大きな指針になるんじゃないでしょうか?

別に酒場は「ハコ」だけで成り立っているわけじゃなく、やはり最後は「ヒト」なんだと教えてくれているような酒場でした。

 

 

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