30代も半ばを過ぎるとさっぱりしたものが良くなってきました。とくに暑い夏なんかには。
蕎麦屋で日本酒をくいっとやりながらつまみをチビチビ。締めににそばをズズッと1〜2枚たぐってさっさとお店と後にする・・そんな小粋な江戸っ子に憧れますが、そろそろそんな使い方のできる大人にならなければいけない年代ですかねえ。
まだまだ焼き肉!ステーキ!ラーメン!も捨てがたいですがたまには蕎麦も良いかと近所の有名な蕎麦屋さんに行ってきました。
今回お邪魔したのは名古屋は鶴舞にある春風荘さん。蕎麦通の間では名の知られたお店だそうです。
通勤途中など朝お店の前を通ると若手の方たちがいつも熱心に掃除をしています。てっきりはじめは割烹店か高級料亭か何かと思っていました。居酒屋チェーン店の前を通っても決してお目にかかれる光景ではないですよ。そうして細部にまで清潔を心がけているのでしょうね、そういうお店はまあ外れない。
蕎麦にはやはり日本酒。
なんともおめでたい朱塗りの酒器で頂きます。新潟の吟醸酒、〆張鶴。おそばの繊細な風味を壊さぬ上品なお酒でした。美味しい。店主が器に凝っていらっしゃるのかおちょこも好きな物を選べるように色々と持ってきてくれます。
蕎麦前のおつまみ。お酒を頼むとこんなにいっぱいついてくるんですねえ。すごくオトクな気分です。これでチビチビお酒が進んでしまいます。いやー渋い。我ながら大人になったもんだ。こういうお店を楽しめるようになったんだねえ。
ここの名物らしき玉子焼き、煮おろし。これがまたやさしいお味で良かったです。独特な円形のふわふわの玉子焼きに大根おろしとこれまた優しいお出汁。なんともホッとするお味です。
ここは天ぷらでも有名のようで、こちらは季節野菜の天ぷら。大ぶりの松茸まで入ってました。まだまだ暑いとはいえ、もうそんな季節なんですね。
天ぷらも少し変わっていて注文したのは炙り焼き天ぷらなんです。(普通の天ぷらも選べます)揚げた後炙ることで余分な油を落とし、よりサクサクと香ばしくさせているのでしょうね。とても美味しかったです。天ぷらの美味しい蕎麦屋さんが近くにあるのは素敵なことですよね。
美味しいお肴に酒も進み、お次は大吟醸のひがんを頂きました。こちらはよりスッキリとした味わい。メインの蕎麦にも合うというものです。お酒の種類を変えたらきちんと酒器も変えていただけます。こういう細やかな気配りは嬉しいですね。
写真を取り忘れましが、締にこの後3枚ほど蕎麦を頂きました。蕎麦の香りもしっかりとコシもあってとても美味しいお蕎麦でした。そばつゆに関してはもう少し江戸風の濃い目の物が好きですが、上品でこちらもとても良かったと思います。
これだけ食べて、飲んで2人で6000円ちょっと。これはお得ですねえ、またお気に入りのお店を近所に見つけてしまいました。今回頂いたおつまみの他にもメニューは充実していましたので次回の訪問が楽しみです。今回は夜に伺いましたが、昼から日本酒なんて気分の時には重宝しそうなお店でした。また行こう。