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僕ロニクル 〜ゆるゆる、シンプルに生きたい男の年代記〜

30代男の日常を徒然なるままに。旅、仏像、文房具、手帳、シンプルライフ、料理なんかに釣られます。

東京見仏記番外編 憧れの新宿ベルク初訪問 何故僕はベルクに惹かれるのか

東京旅行記続き。

 

bochronicle.hatenablog.com

 このところ僕の旅行といえば寺社仏閣巡りを旅のテーマの中心に据えていますが、もちろんそれだけではなく旅行の道中には他にも見たいもの食べたいものなどいろいろ盛り込んでいます。

今回東京国立博物館の他にどうしても行きたいと思っていたのが、新宿ベルク。

ご存知ですか?東京在住の方なら(あるいは東京で仕事している方なら)知っているのかな?僕は東京には縁のない暮らしをしてきたのでベルクがどの程度一般的に認知された存在なのかはわかりません。でも一部の人々の間では熱烈に支持を集めているカフェ(?カフェと一言で片付けられるお店じゃないですが)です。

新宿ベルクは新宿駅のルミネエストという建物にテナントとして入っているのですが、そのルミネとの間で起こった立ち退きの問題で知られてもいます。

そういえばルミネは最近もなんかやらかしてましたねえ。

matome.naver.jp

 

ま、それはそれとして立ち退き問題の詳しい経緯はこちらがわかりやすいかと思います。

berg.s1.bindsite.jp

norakaba.exblog.jp

ビア&カフェBERG - Wikipedia


僕自身はどこで知ったか覚えてませんがオーストラリアにいる頃この本を読んだのがきっかけで

新宿駅最後の小さなお店ベルク: 個人店が生き残るには? (ちくま文庫)

新宿駅最後の小さなお店ベルク: 個人店が生き残るには? (ちくま文庫)

 

どうしても 日本に帰ったら訪問しなくては!と思ってました。このお店は熱いんですよ、本を読んだだけでも熱気が溢れてます。

 

この本や、上のサイトなどで立ち退きに関するやりとりを見てもらえればわかるのですが、JRという大企業にわずか15坪の個人店が立ち向かって戦い、結果的にその戦いに勝利(というのが適切かわからないけど)したという奇跡のようなストーリーがこのお店にはあります。

それだけでなく低価格高回転のファストフード店でありながら、商品に対する執念とも言える深いこだわりで一流の職人さんとともに(職人さんとのやりとりにもすごくドラマがあるんですよねえ、詳しくは本を読んでもらいたいです)低価格でありながら高品質な味を提供しています。

実際僕も今回こちらでコーヒーとベルクドックというホットドックをいただきましたが、とても美味しかったです。

コーヒーは深いしっかりとした味の中にほのかな甘みを感じるような骨太でありながら繊細な面白いコーヒーでした。

ホットドックも店員さんにオススメされたようにケチャップもマスタードも無しでパンとソーセージのみにしてもらいましたが、これがすごくうまかった!特にソーセージは凄かったです。こんな安い値段で出せる味じゃないと思うのですが、ものすごいこだわりと工夫が詰まっているんでしょうね。

そうそう、あとハレヤマというベアードブルーイングとのコラボで生まれたビール(ベルクの25周年の記念みたいです)もいただきましたがこれもまた絶品でした。春に飲むにはぴったりの華やかな香りのとても美味しいビールでしたよ。

ベアードブルーイングはもともと好きなブルワリーで、ずっと行きたいと思っていたベルクにたまたま今回訪れたらそのコラボしたビールが飲めるというはなんとも縁を感じました。やっぱりこだわりを持つ者同士は惹かれ合うんでしょうかね、一流は一流を知るというか、出会うべくして出会ったというか。

こんなこと言っては失礼かもしれませんが店舗自体そんなに綺麗というわけではないし、厨房も狭いし、客席も狭いんだけどなんとも雰囲気があって落ち着く空間でした。

こういうところは好きですねー、昭和の大衆酒場みたいなところにも通じる空気があります。

僕はシンプルライフみたいなものに憧れがあって、静謐な何もない空間というのも好きですが、全く逆の雑多な雰囲気というのも大好きです。グチャグチャしててある種猥雑な雰囲気というか。矛盾してるようですが。

 

僕自身もいずれは飲食の世界で独立したいと思っているのですが、このベルクは個人店としてはある種究極のお店ではないかなと思います。15坪の小さな店でありながらとんでもない売り上げを誇り、低価格路線の薄利多売のお店でありながら、その辺のチェーン店とは一線を画した深いこだわりを持ち、いざという時には強大な組織とも戦い、しかもその時には大勢のお客さんが応援してくれる・・これはもう奇跡といっていいんじゃないでしょうか?目指す業態は違えど僕も負けてられないなと思います。

 

村上春樹さんじゃないですが、

kakiokosi.com

僕も卵と壁だったら卵の側に立ちたいと思って生きてきたし、そんな小さな卵が壁を壊すこともあるんだとベルクをみて思えたし痛快な気分にもなったし、勇気がもらえたような気がしています。

なかなか東京に行く機会もないのが残念ですが行く時には必ず新宿ベルクに寄りたいと思います。